湘南あしケア訪問サービス
介護予防セラピスト 中西です。

高齢者施設訪問フットケアサービスをメインで行っています。
高齢者の足爪の変形はそれはそれは激しく、始めた当初は靴下を脱いで頂いて腰を抜かしそうになることも度々でした。

高齢者の巻き爪

いまではどんな変形爪も驚かなくなりましたが、ケアをしていてケアに苦労するのは「痛みのある巻き爪」です。
例えクルリと「の」や「へ」の字の様に巻いていても歩行が少なく、炎症・腫れもなく、痛みが出ていなければ誤った爪の切り方をすることがなければ悪化することはあまりありません。

歩行が少なくても、痛みの出ている方は慎重にケア、観察をしています。
月一度のケアで、痛みが出なくなる方もいれば、やはり巻きが強くなり痛みや炎症を伴う方もいらっしゃいます。

※炎症や腫れがある場合は、医療行為になるためフットケアサービスの範疇ではありません。速やかに皮膚科の受診をお願いしております。

巻き爪で皮膚科を受診したけれど・・・

ある施設の90代女性。
体重増加と浮腫み、歩行状態の変化もあり巻き爪が悪化。
痛みに弱く、足が痛いと大騒ぎし総合病院の皮膚科を受診。
医師の指示は翌月の受診までテーピングで対処し、足爪を伸ばすこと。

ワイヤーも扱っている皮膚科を探して行ったとのことだったので、爪を伸ばして翌月にワイヤーを掛けてもらえるのだろうと指示の通り1ヶ月を過ごしました。
しかし…翌月の受診でもワイヤーを掛けてもらえることはなく、またテーピングの指示。
今度はテーピングの貼付け方法が変更になったとスタッフの周知に一苦労。

湘南あしケア訪問サービス・高齢者の巻き爪

テーピングで巻き爪、経過観察

夏の暑い時季、入浴後にテーピングの巻き替えすること1ヶ月。
私も爪を切ってはいけないとの医師の指示があり、それに沿ってケアをしている施設の意向もありテーピングの爪は切らずに爪周りと爪中の角質の処理のみにとどめていました。

結局、最後は巻き爪の痛みよりもテーピングの粘着糊に皮膚がかぶれてしまい中止に。
受診もやめてしまいました。

巻き爪の痛みは現在、落ち着いています。
認知症があるため、「巻き爪、痛む?」などと聞いてしてしまうと急に痛みを訴え出すので確認はしませんが、少しの痛みも我慢できない方なのでおそらく痛みは無いものと思われます。

高齢者の巻き爪にテーピング

私の見解ですが、高齢者の巻き爪にテーピングでの改善は難しいです。
なぜなら・・・


① テーピングの接着面が高齢者のデリケートな肌には厳しいこと。
② 介護施設では、スタッフによってテーピングの巻き方のスキルにむらがあること。
③ 入浴時のみテーピング交換などとすると、週に2回程度になりテーピングが緩んで効果が期待できないこと。
④ 高齢者に限らず、テーピングは対処法であり根本解決には至らないこと。

などが挙げられます。

どうしてテーピングの指示が出たのか

しかしながら、皮膚科を受診するとテーピングの指示が非常に多いです。
そして今回の方、どうしてワイヤーを掛けてもらえなかったのか・・・
痛みに極端に弱く怖がりの方なので、ワイヤーを掛ける時に泣き叫び暴れるから・・・

足のトラブル別の事情があり、テーピングの指示となりました。
高齢者ではその他、巻き爪の上に厚みがあるなどの変形が重なると補正・矯正ができない場合もあります。

何よりも大切なのは痛みや炎症が出ない様に、日頃の観察や正しいケアが重要です。

2015年10月14日 投稿
2016年9月29日 修正・加筆 再投稿