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高齢者施設での足元環境①

介護予防セラピスト中西です。

高齢者介護施設では、ご自宅で過ごすようにとの方針を掲げている所も多いです。
ですが大小はあっても共同生活。
中々、自宅と同じように過ごすのは難しい環境です。

そのひとつに足元環境があります。
自宅にいれば、どんなに広い一軒家にお住まいだったとしても、日本家屋だと靴を履いて一日過ごすことはありません。
スリッパ履きだったかもしれませんが、畳やソファーでお休みになる時は脱いでいる時間もあるのではないでしょうか?

それが施設に入居すると、靴を履いている時間がかなり長くなります。
入浴後もすぐに、靴を履くことになります。

これではジメジメのこの季節。
足が蒸れてしまいます。
高齢者に水虫が多い原因のひとつかもしれません。

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とは言え、やはり共同生活であり集団の中なので裸足で歩く訳に行きません。
高齢者にスリッパも危険。
草履は・・・?とも考えましたが全ての人が安全だとは言えないので、お勧めもできません。

そうなると予防法としては、

1.できるだけ自室内では靴を脱いで過ごす。
2.横になる時には昼間でも靴下を脱ぐ。
3.5本指靴下を着用する。

考えられる蒸れ予防は上の3点でしょうか?
足浴は水虫対策、予防に効果的ですがしっかりと水分を拭き取り足を乾燥させて下さい。

訪問フットケアの度に足の隅々まで、観察させて頂いています。
この時期、怪しい皮膚状態になっている方が多くなっています。

足の指と指の間が白っぽくふやけていたり、赤く切れたようになっている場合は皮膚科を受診してください。
そのほか皮膚の状態に目立った変化が無くても、かゆみを訴える方も受診をした方がいいかと思います。

高齢者は水虫でも、大きなトラブルに発展することがあります。
たかが水虫・・・と放置することのないように介護スタッフは注意深く足の観察をしてください。

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