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お持ちの靴の価値を3倍に上げる方法

足に合わせて高い靴を買ったのに

10月から新規の整形外科で、フットケア外来を担当させて頂いております。
高齢者施設の訪問フットケアとは、足のトラブルの事情が大きく違います。
「巻き爪」「タコ・ウオノメ」の方が非常に多い!
ちなみに高齢者施設では、「肥厚爪」「肥厚爪+巻き爪」の方が多いです。
普段の訪問ケアでは巻き爪でも痛みが無い方が多いのですが、整形外科クリニック内ということもあり痛みがある方がほとんど。
今までにないトラブルを経験させて頂き、勉強になっております。

トラブルには原因があります。
なぜ、そこにウオノメができるのか?
なぜ、巻き爪になってしまったのか?

身体のお悩みからクリニックまで、どのようにして来たかもヒアリング。
歩いて来れたのか、バスが、車か。

そしてほとんどの方が長くお悩みのシニアということもあり、靴にはお金をかけている方が多いです。
測定をしてもらいオーダーで作ったなど。

それでも「靴が足に合っていない」と言うのです。

本当にその靴、足に合っていないのでしょうか?

ケアの前または後で、靴は必ずチェックします。
お話を伺いながら、トラブルの原因を考えながらケアをしています。

とても気になるのが靴です。
足のトラブルとは密接です。

そもそも、形状やサイズが足に合っていないだろうと思われる方もいます。
しかし、靴はきちんとしたものを購入されているにもかかわらず、正しく靴を履いていない方のなんと多いことでしょう。

正しい靴の履き方

①歩く時は紐またはマジックテープで、足と靴を固定できるものを選ぶ。
②靴べらを使用して、靴のかかとを痛めないようにする。
靴の中に足を入れたら、かかとを合わせる。
    ※かかとトントン
④紐またはマジックテープで、しっかりと足を固定する。

下線を引いたところ、重要です。
かかとトントン! しっかり紐で固定!

これだけで今までの靴が数倍、歩きやすい靴に変身します。

ケア後、お帰りの際は私が靴紐を結ばせてもらっています。
そうすると皆様、驚かれます。

「えー!!そんなにしっかり結ぶんですか?」

そうなんです。
皆様、靴紐の締めが甘いのです。
これではどんなに高価で良い靴を購入されても意味がありません。
立ってもらい、数歩歩いてもらっただけでも安定さを実感してもらえます。
同じ靴が見違えるように、歩きやすい靴に変身します。

脱ぎ履きしやすい靴は、歩きやすい靴とはいいません

日本は靴を脱いで、家に入る文化です。
そのため、どうしても「履きやすい靴」=「脱ぎ履きしやすい靴」を選びがちです。
しかし脱ぎ履きしやすいという事は、ブカブカだったり、しっかり靴紐を結んでいない靴ということになります。
それは歩きやすい靴とはいえません。

どうぞ靴を選ぶ際には、「歩きやすい靴」を頭に入れて選んで見てください。
そしてお手持ちの靴紐やマジックテープの靴があれば、試しにしっかり足と固定をして歩いて見てください。
驚くほど、安定して歩きやすいことを実感することでしょう。

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