前記事の続きになります。
まずは、おさらいをしてみてください。
足首から踏み込むことが、歩行の質を高めることになります。
歩行の質が高まることで、第2の心臓である「ふくらはぎ」の筋肉が収縮してポンプ機能が活性化されるのです。
ポンプ機能が活性化すると、血流が老廃物の排出がスムーズになります。
つまり、冷えやむくみの改善が期待できるのです。
足首とつながる、足の関節の柔軟性
leg(レッグ)は足首よりも上の部分を指します。
日本語では「脚」です。
foot(フット)は足首よりも下の部分を指します。
日本語では「足」です。
前記事では足首の動きと「脚」の関係についての説明でした。
本記事は足首の動きが良くることで、足にどう影響するかの説明です。
foot(足)=足首より下の部分は、片足26個の骨がバランスよく組み合わさり形をつくっています。
そのため関節も多くあります。
中でも歩行に重要な役割をするのが、MP関節といいます。
ちょうど歩行時の最後に地面を蹴る、前足部にあります。
MP関節の柔軟性が無くなると、しっかりと蹴ることができないため反対側の足の運びも悪くなります。
地面を蹴る、この動作が安全に歩くためにとても大切です。
MP関節は足首と深く関係があります。
高齢者の歩行を想像してみてください。
足首の柔軟性が乏しくなっているので、足部の蹴りも小さいです。
足裏全体で着地、次の足も足裏全体で着地の繰り返し。
または、蹴ることができていないのでズリズリと地をする歩き方が多くみられます。
このような歩き方は不安定であり、安全とは言えません。
足首の柔軟性と安定性
足首が柔軟になることは、MP関節にもつながり「蹴る」という動作ができます。
では、「蹴る」と身体の安定の関係です。
実は足裏にはメカノレセプターと言う、外部からの刺激をキャッチするセンサーが多く存在します。
身体のあちこちに存在するのですが、足裏が最も多いのです。
足裏からの情報を受信し電気信号として、脳に送ります。
その結果、身体のバランスを保ち転倒などの危険を回避しています。
足裏の面積は、身体全体のたった2%です。
その小さな部分に集中してセンサーがあるのです。
足裏の中でも特に親指・前足部・かかとに集中しています。
理想の歩行は
左右の繰り返しです。
メカノレセプターの位置と、重なります。
理想的な歩行はメカノレセプターが活性化するので、身体の安定も保てると言うわけです。
逆に言うと、メカノレセプターを活性化するような準備が理想の歩行につながるのです。
つまり、足首の柔軟性は転倒のリスクを回避するためにもとても大切なのです。