介護予防セラピスト中西です。
先日、何気なくつけたテレビで面白い実験をしていました。
足の冷えが気になるこの頃。
訪問先でも、足が冷たく浮腫んでいる方が多いです。
同じ時間(確か10分)行って30分後に1番足の温度が高かったのは下のどれでしょう?
1.足浴
2.靴下
3.青竹踏み
4.足つぼマッサージ
5.足指運動(グー・チョキ・パー)
直後でなく30分後と言うのがポイントですね!
答えは③(青竹踏み)でした。
ちなみに直後に効果があったのは「足浴」でした。
では何故でしょうか?
足は第2の心臓と言われています。
心臓は全身に血液を送り出しますね。
送り出された血液は、今度は心臓に戻らないといけません。
下半身は下から上に戻る訳ですから、物理的に大変なことなんです。
そこで下から上に血液を押し上げるポンプの役割をしているのが「足」
だから足は第2の心臓と言われるのです。
では厳密に言うと「足」のどこだと思いますか?
それは・・・「ふくらはぎ」なのです。
ふくらはぎが凝り固まっていると、血流が悪くなり冷えや浮腫の原因になります。
そこで青竹踏みで、足首をしっかりと動かすことによって繋がっているふくらはぎの筋肉のストレッチになり、第2の心臓が動き出したので血行もよくなった結果、足の保温効果も上がったと言う訳です。
訪問ケアで接している高齢者の方も、冷えている方が多いです。
高齢者の場合は、ただ「足が冷たくてツライ」と言う問題だけではないのです。
血行が悪い皮膚は少しの傷が治りにくくなり、寝たきりでない方でも褥瘡(じょくそう)の危険と繋がります。
昨日のケアの方は、触れても痛みが出るほど冷えていました。
足全体の色も悪く、外反母趾で出ている骨の部分は特に痛みを訴えていました。
よくよく観察すると、傷にはなっていないものの危険はあります。
ここまで冷えていると、オイルを付けてのトリートメントも難しく、ストレッチなどとても無理です。
足を優しく手で包み込み、数ミリ皮膚の上部分をゆっくりと動かすリンパドレナージュで対応しました。
歩くことがない車椅子の方は、意識的に動かさないと「第2の心臓」は機能しなくなってしまいます。
もちろん若い世代の方でも同様です。
歩行が少なくなることはもちろんですが、無理なハイヒールでの歩行もふくらはぎの機能の低下になります。
日頃のメンテナンスも重要ですね!
青竹踏みを行う場合は、足首をしっかり動かしてふくらはぎの筋肉の伸びを感じてください。
早くリズミカルに行う必要はありません。
むしろゆっくりと、筋肉のストレッチを行うつもりで♪