介護予防セラピスト
株式会社エスクリエーション 中西です。
有料老人施設での訪問でのトラブル事例。
それは、一見しっかりした方の足のトラブルです。
長年生きてきた中で、ご自身で足のトラブルも対処し改善してきた経験があるのだと思います。
症状が出ると、ご自分で判断をして対処してる方が多くいらっしゃいます。
◆かゆみ
足の指と指の間にかゆみがある場合は、「水虫」が考えられます。
かゆみの部位を確認して、赤みや白いふけけ、キレや傷がある場合はも皮膚科を受診する必要があります。
しっかり者の「かゆみ」がある時のよくある対処法。
虫刺され様のかゆみ止め、メンソールが入っているスースーする塗り薬など・・・
よくある定番の家庭薬をご自分の判断で塗布する方が多いです。
施設に看護師が常駐していても忙しいので、この位で相談するのは申し訳ない・・・との理由でご自分で対処してしまうのです。
しかし自己判断は危険です。
大きなトラブルになりかねません。
それが原因で悪化して蜂窩織炎になってしまった方もいらっしゃいました。
◆痛み
先日、痛みがある湿布を貼っている方がいらっしゃいました。
確認しても見た様子に、腫れや炎症の異常はありません。、
問題は、その方の対処です。
仲良しのご入居者に相談をしたところ、その方の処方された湿布がよく効くからと分けてもらった言うのです。
お気持ちは分かりますが、例え湿布でもお薬。
お医者様から処方されたのは、その方の症状に合わせてのものです。
危険なので辞めて下さい。
・・・とお伝えしました。
しっかり者の高齢者でも、足の観察は大切です。
むしろ介助を多く必要としている方の方が、足の観察が行き届いていとも言えます。
人の助けはできるだけ借りたくないと頑張る方々。
お気持ちは立派ですが、大きなトラブルを防ぐには少々のトラブルも早期に対処の必要があります。
そこでプライドの高い、しっかり者の方にもフットケアをご利用頂ければ足の観察は行うことができます。
今までフットケアのご利用時に、トラブルを見つけた方が多くいらっしゃいます。
すぐに皮膚科を受診してもらった方、施設ナースに対応をお願いした方など。
もしかすると、在宅しっかり者にもいらっしゃるかもしれません。
訪問看護師・訪問ヘルパーの方は、ご本人の訴えがなくても時々は足の様子も確認してみて下さい。
そして足の様子にもお変わりがないか、確認の問いかけをしてみて下さい。