足浴は基本のサービスの内容には含んでおりません。
30分以内のサービス提供が基本となっています。
30分は、ご高齢のお客様の負担にならない時間を目安に決めました。
中には30分、座っていることが厳しい方もいらっしゃいます。
足浴を入れると、30分以内に終えることが難しくなります。
そして、足浴はどんな方に対しても効果的な最高のフットケアではありますが、私たち専門家はスタッフではケアが困難な足爪のお手入れや、ウオノメなどの除に時間を使った方が効率的だと考えています。
お客様ご本人のご要望だけでなく、フットケアの導入を決めてくださった施設のご要望を考えてサービス内容を検討しました。
足浴が必要な方は、日常の介護の中で行なってもらっています。
フットケアの時に足浴を行った方
ある、グループホームのお客様です。
入居して3ヶ月が経過しても、一度も入浴ができていないと伺いました。
体に触れられることが嫌いで、特に入浴は頑なに拒まれていました。
施設スタッフと、弊社の担当スタッフが相談し、足浴でお気持ちが緩んでもらえたら・・・と足浴をすることにしました。
施設のスタッフが「足の専門の先生だから足浴しましょう」と、話を盛り上げて、お湯とタオルを準備してくれました。
その流れで、お話をしながら足浴→フットケアと無事に終えることができました。
以降のフットケアでもお湯とタオルを準備してもらい、足浴を行っています。
私たちのフットケア時の足浴がきっかけで、お気持ちが柔らかくなり入浴もできるようになることを期待して行いました。
今では入浴を拒むことがあるものの、少しずつ慣れてきたそうです。
施設スタッフに負担をかけない施術スタイル
どの訪問先でも、介護スタッフも、看護師も、事務方も忙しく動き回っています。
私たちは施設との情報交換を密にして、できるだけ施設スタッフのお手を煩わせないように気をつけています。
導入を決めてくださったフットケアが、逆に施設としての仕事を増やすことになってしまうのは残念ですし、それでは伸びるサービスではなくなってしまうと思うからです。
施設によっては、居室に訪問することもあれば、施術スペースをお借りしていることもあります。
施設のニーズと、施設のやりやすさなどによって臨機応変を心がけています。