訪問フットケア
介護予防セラピスト中西です。

介護施設で入浴介助をする際など、ご入居者様の足の状態を観察する機会は必ずあるはずです。
ですが、ただ何となく見ているのと「観察する」ことは全く違います。

ただ何となく見ているだけでも「足の爪が変形している」とあまりに激しい変形爪の方なら気がつくでしょう。
ですが観察するとは、その変形で炎症や傷があるかどうか、また痛みが出ているのかまでを確認することです。

大きくチェックポイントは下記を参考にしてみてください。

足の観察チェックポイント

<爪>   
変形や変色がないかを観察しましょう。爪周りに赤みや傷がないかも確認してください。食い込みが見られる場合は、ご本人に痛みの確認もしましょう。

<趾 間>  
指と指の間に水虫が発症しやすいです。かゆみがなくても白いふやけや傷がある場合は早急に医療機関の受診をしてください。

<かかと>
  
かかとのひび割れも放置すると危険です。また、かかとの角質に保湿を続けても改善が見られない場合は、水虫の疑いがあります。

<皮膚状態> 
タコやウオノメはありませんか?痛みがなくても適切な処置をしてください。傷はありませんか?靴擦れから褥瘡の様になる場合もあります。足全体の色や、浮腫みの状態も観察しましょう。高齢者は乾燥しやすいので、状態を確認して保湿をしましょう。

<足の形>  
外反母趾が進むなどの足の形も気にしましょう。

観察をして気がついたことがあれば、施設の看護師に報告をしましょう。
必要な場合は速やかに医療機関の受診をしましょう。

専門家のケアの範囲で改善する場合もあります。
フットケアにご興味のある施設はご連絡を頂ければ、ご相談にのります。
無理のない形でのフットケアの導入を一緒の考えていきましょう。

現在、多い施設では月に3回訪問をさせて頂き、ご入居者様の約半数の30名の方の足のケアに入らせて頂いています。
そのほか医療機関で足のケアをされている方もいらっしゃるので、半数以上の方が定期的なケアを受けていることになります。
定期訪問が始まってから2年が経過しましたが、歩行から車椅子になってしまった方はほとんどいらっしゃいません。
逆に車椅子だった方が、歩行器での歩行になった方は1名いらっしゃいます。

フットケアが貢献しているかどうかは不明ですが、細かく靴の買い替え時にまで口を出させてもらっています。
多くの方が一日でも長く歩き続けられるように、「足の専門家」のケアを導入するのもひとつの方法ではないでしょうか?

まずは上のチェックポイントを確認してみてください。
今まで見えていなかったトラブルが、見えてくるかもしれません。