介護予防セラピスト
訪問フットケア中西です。
高齢者に多い足のトラブルにみず虫があるのは、今までもお伝えしてきました。
しかし、みず虫菌(白癬菌)は高齢者ばかりを蝕むわけではありません。
誰にでも感染の危険はあります。
特に注意をしなければいけない環境の方は・・・
2.定期的にプールで泳いでいる。
3.スポーツクラブやジムで、サウナやシャワーを利用している。
4.介護スタッフで入浴介助をしている。
他にもありますが、不特定多数が利用する水場では100%白癬菌がいると思って注意をしましょう。
実は、温泉が大好きな私です、浴室の出入り口に敷いてある足ふきマットに足を着くことができず端っこの方を大股で飛ぶようにまたいでいます。
もちろん足ふきマットだけでなく、フローリングにもいるのでしょうが・・・
でも白癬菌のマットに接触をしてしまったからと言って、すぐに感染をするわけではありません。
その後にしっかりと洗い流せば感染することはありません。
毎日、入浴時に足をきれいに洗い観察をすることによって予防することができます。
今日は特にお仕事で、水場に足を入れなくてはならない入浴介助時の感染予防についてお伝えしたいと思います。
白癬菌が好きな環境は高温多湿。
そこに角質などの餌があると繁殖しやすくなります。
入浴介助の時に裸足でなく、サンダルや長靴などを履いて浴室に入っている施設も多いのではないでしょうか?
私が危険だな・・・と感じたのはこの履き物の共有です。
施設の備付、スタッフ用として履き物を他のスタッフと共有するのは危険です。
履き物の共有は絶対に辞めましょう。
そして忙しいのは分かりますが、濡れたままでいることもよく見かけます。
しっかりと足の水分を拭き取ってから、靴や靴下を履くようにしましょう。
また足に傷がある場合は、テープなどで保護しましょう。
傷があると白癬菌が侵入しやすく、感染しやすくなります。
高齢者施設も共同生活の場です。
多くの方が使用する水場では、白癬菌は間違いなくいると思って予防に努めて下さい。
1番大切なのは毎日、入浴時に足をきれいに洗い足を観察することです。
もし異変に気が付いたら速やかに医療機関を受診しましょう。
みず虫は皮膚科です。