高齢者訪問フットケア
介護予セラピスト 株式会社エスクリエーション 中西です。
今日は足裏にできる異物についてです。
足の裏にポツンとある、突起物。
タコとは違うし・・・これって何だろう???
爪切りでパチンと切ってしまって良い物なのかな?
なんて悩んだ経験はありませんか?
これはウオノメ。
またはイボの可能性があります。
ではウオノメとイボって違うのでしょうか?
♦ウオノメってなに?
摩擦や圧迫などの外部刺激による、角質の増殖です。
広範囲に皮膚が固くなってしまうのがタコ。
局所的に固くなり痛みを伴うのがウオノメです。
分かりやすく説明すると、例えば合わない靴を履いて足の一部分に集中的に体重がかかったり擦れると角質が固くなることです。 つまり足を守るための「身体の防衛反応」なのです。
ウオノメの特徴は体重が掛かる部分や、摩擦のある所に出ます。
<間違ったケアが悪化の原因に!>
タコやウオノメが痛みがあったり、見た目的に気になって爪切りでパチン!と切ってしまう人や、カミソリで削ってしまう人がいます。 上で説明したようにタコ・ウオノメは身体の「防衛反応」です。
急激に「防衛反応解除」してしまうと、うすくなった足の皮膚をさらに身体は守ろうとします。
今まで以上にタコが大きくなったり、ウオノメが固くなったり色が変わって頑固になってしまうのです。
できてしまったタコ・ウオノメのトラブルは、正しくケアすることが大切です。
(注)痛みがあるタコやウオノメのケアは、皮膚科。フットケア専門店やフットケア外来がある医療機関へのご相談をお勧めします。
♦イボってなに?
イボは尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)と言い、ウィルスが皮膚に感染してできます。
皮膚は様々なバリヤ機能によって、ウィルスや外部からの刺激から守られていますが、小さな傷があったり免疫機能のが落ち込んでいると感染しやすくなります。
ウオノメは足裏、足指にできて歩いたり、押したりすると痛みがでます。
よく見ると芯が見えることがもありますがイボは表面がゴツゴツして盛り上がっているものが多いです。
しかし場所や大きさによっては、見分けが難しいこともあります。
イボはウィルス感染の疾患です。
ウオノメもそうですが爪切りでパチンと切ったり、つぶしたりすることはとても危険ですので絶対にやめて下さい。
また知らずに放置してしまうことによって、他人や身体の他の部位に感染を拡大させてしまう恐れもあります。
もし見つけたら早急に皮膚科の受診をお勧めします。