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膝が伸びない高齢者 股関節ケアでこんなに変わります!

訪問フットケア 介護予防セラピスト中西です。

先日の訪問施設は施術ルームがあり、施術用のベッドまでお借りしてケアに入らせて頂いています。

90代女性T様。
車椅子。施術でベッドに横になってもらうと膝が曲がって伸びません。
DSC_1170

クッションを膝下に2個も入れて、やっとラクな姿勢が取れました。
爪のお手入れの後に、フットトリートメントを行うのですが今回は股関節にアプローチをしました。
その結果・・・

DSC_1171

骨盤の左右の差が整ったので、膝の向きが揃ってきました。
さらにゆっくりと、骨盤周りを緩めていきました。
膝がだいぶ伸びてクッションが低くなりました。
DSC_1172

T様「股関節が動いてるわ~」と言ってその後、ぐっすりとお休みに…
90代でもご自分の身体センス良いです(^^)

膝が伸びると背中も伸びて、胸が広がり呼吸が深くなりリラックスできます。
呼吸が深くなると副交感神経が優位になります。
DSC_1173
コチラが施術後の写真ですが、リラックスされている様子がお分かり頂けるでしょうか?

では一体、股関節のアプローチで骨盤がどう変化したのでしょうか?
ハム骨盤後傾ー
骨盤が後傾していることによって、太ももの裏側の筋肉が縮み膝も曲がっていたのです。
その為、膝が伸びなかったのですが、背中も丸まり胸は小さく縮んでしまいます。

股関節をゆっくりと動かすことによって骨盤が少しづつ本来の位置に戻ってきたのです。
90代への施術ですから、ハードなことは全くしていません。
時間も爪切りを入れて、30分くらいの短時間です。

高齢者では、関節の機能が眠ってしまっている方が多くいらっしゃいます。
筋肉が無くなってしまい歩けなくなるよりも動かすべき関節を動かさずに眠らせてしまったので、周囲の筋肉が退化してしまい歩行が難しくなるケースの方が多いのではないでしょうか?

優しくゆっくりと関節にアプローチをすれば目覚めてくることが多くあります。
車椅子で歩行がない方でも、正しい姿勢は体調不良の予防に繋がります。
もちろん歩いている方では、転倒予防はもちろんロコモティブシンドロームの予防になります。

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