介護予防セラピスト中西です。
高齢者の爪トラブルで多いのが「肥厚爪」(ひこうそう)
知り合いの看護師が医療系の勉強会に参加した所、肥厚爪の原因が末節骨が厚くなるから爪も厚みが出ることが分かったとの発表があったと教えてくださいました。
爪が厚くなる原因
末節骨とは・・・
足の一番先端の骨で、この骨が指の先まで長さがないので爪が先端まであり力が入れたれたり、歩行することができるのです。
その最先端の足の骨が、何らかの理由によって変形してしまうことによって、爪にも影響が出ると言う訳です。
では・・・
その何らかの原因とは何が考えられるでしょう?
メカノレセプター
メカノレセプターという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
身体にある、「感覚受容器」です。
これによって、身体のバランス感覚を察知して危険を回避しています。
足裏では かかと・前足部・親指 にあります。
つまりは歩行時の体重移動と同じなのです。
正しい歩き方
かかとで着地して小指下に移動した体重が、親指から抜ける・・・
これが理想的な歩行です。
親指にきちんと体重が掛からないと、メカノレセプターも作動せず身体のバランスが取れなくなり不安定になります。
不安定になれば、転倒の確率も高くなり危険です。
それでは大変!と身体の防衛反応が働き、末節骨が厚くなるのではないでしょうか?
足の親指
これは私の推論ではありますが、親指の爪に何らかのトラブルがある人に多いのが、親指の先が反り返っていることです。
巻き爪の方がいましたら、ご自分の指を確認してみてください。
足の親指がこんな風に反ってはいませんか?
反っていてはしっかり、親指で地を蹴ることはできません。
メカノレセプターも作動はできないでしょう。
その為、下からの圧がかからずに巻き爪のトラブルが発生することもあります。
そしてメカノレセプターをどうにか作動させようと、末節骨が厚くなると言う訳です。
結局、厚くなった爪が悪い訳ではありません。
巻いてしまった爪が悪い訳でもないのです。
原因はひとつではないので、上の推論が全てではありませんが可能性としてはあるはずです。
厚くなった爪を手術で削ることも、厚くなった爪を抜いてしまうことも根本解決ではありません。
本当の解決はメカノレセプターの正常作動です。
足のトラブルのほとんどが、コレに尽きると感じている今日このごろです。
メカノレセプターが正常に作動することができる身体の使い方。
身体を作ることが大切なのです。
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メカノレセプターを正しく作動させる為には?
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