訪問フットケア 介護予防セラピスト中西です。
例年、猛暑だ!酷暑だ!と騒がれていますが今年の暑さは今までになく、こたえているワタシです・・・
暑さが厳しくなってきた頃から、ブログに訪れて下さる検索ワードが 「高齢者・浮腫み・改善」などが増えてきました。
私も毎日、目の当たりにしている高齢者の浮腫みですが、冬の時期とは違う深刻な問題があります。
まず寒い時期の浮腫みの原因では、冷えによる血行不良が考えられます。
そして高齢者では運動量の少なさや、筋肉量の減少、運動機能の低下が挙げられます。
これらは夏の暑い時期でも考えられる原因であります。
夏の暑い時期に足の浮腫について先日、記事をあげました。
高齢者の足のむくみと熱中症
水分の不足でも浮腫が出ることがあります。
逆に温度管理された施設内で、冬よりも水分摂取量が多くなり排泄が追いつかずに浮腫むことも考えられます。
グループホームでは、季節が良ければ散歩や買い物に出かけて、歩く機会を増やしている施設でもこの暑さではさすがに控える所が多いでしょう。
歩くことが減るということは、ふくらはぎのポンプ機能が上手く働かずに浮腫みやすくなります。
そして、深刻なのは「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」を発症しやすくなります。
蜂窩織炎とは・・・
浮腫が強く出ている所に、傷や虫刺されなどから細菌が感染して炎症を起こすことです。
痛み、発赤、腫れが見られるほか、発熱や悪寒などの風邪に似た症状が出ることもあります。
私が今年になって確認した方は3名。
3名とも普段から浮腫が強くありました。
発症後の腫れ方はかなり強いです。
片方の脚だけ、発症した方は左右の脚の太さが1.5倍くらいに腫れ上がっていました。
両足の方も、普段でも浮腫で脚が太いのですがその1.5倍くらいは太さが増していました。
お一人は発熱もして治るまでに、かなりの時間がかかりました。
傷から感染と言っても、皆さん怪我をされた訳ではありません。
目に見えない傷や、虫刺されのような小さな跡からも感染するのですからやっかいです。
特に水虫を持っている方は、注意が必要です。
白癬菌が目に見えないように、小さな傷から感染する場合もあります。
予防としては
浮腫の緩和。
清潔の保持。
免疫力の向上。
などがあるかと思います。
夏は暑さに負けて、免疫力も落ち込みやすい時期でもあります。
薄着で肌の露出も多いので、虫刺されや傷もできやすいので夏の浮腫は冬とは違うトラブルが出やすくなります。
具体的な予防方法としては、やっぱり足浴が効果的ではないでしょうか?
しっかりと洗いながら、マッサージをして温めることで清潔の保持・浮腫の改善・リラックス効果などたくさんのことが期待できます。
夏ではありますが、動かない高齢者は冷房で身体が冷えていることもあります。
足浴の継続に悪い効果は考えられませんので、どうぞお試しください。