介護予防セラピスト
訪問フットケア 中西です。
タコ・ウオノメでお悩みの方からのご質問。
どうして削ってもすぐにタコやウオノメができてしまうのですか?
と皮膚科を受診した時に質問してみたところ、
「歩き方を変えなさい。」
と言われたのですが一体、どうしたら良いのでしょうか?
確かに歩き方や姿勢に問題があるのは間違いないでしょう。
ですが、80年近く歩いていきた歩き方を今さらどうやって変えたら良いのか?
そもそも、自分の歩き方のどこが悪いのか・・・?
お身体のチェックをして気になる事がいくつかありました。
そのひとつにアキレス腱の固さがありました。
アキレス腱は足首とふくらはぎを繋いでいる、太くて強力な腱です。
アキレス腱の弾力が無くなると、大きな負荷に耐えられなくなり断裂してしまいます。
またアキレス腱は足首の可動にも大きく関わっています。
足首がしっかりと動く事によって、歩く時に地を踏みしめて蹴る事ができるのです。
そしてアキレス腱がしっかりと伸縮して、足首が地を蹴る事によって、繋がっているふくらはぎの筋肉もしっかりと動くのです。
ふくらはぎは「第2の心臓」です。
ふくらはぎの筋肉が収縮することによって、足まで流れてきた血液や水分を心臓に戻す役割をするのです。
ですからアキレス腱が固くなり柔軟性がないことは、浮腫みの原因にもなるのです。
歩き方のノウハウを覚えるよりも、きちんと歩ける体づくりをした方が早いのではないかと思うのです。
まずは2週間、足首とふくらはぎ、太もも裏側を意識してストレッチを続けてみましょうと提案しました。
現在、行っているストレッチがあります!
と、ご本人からのご報告のストレッチはこちらでした。
ポイントはタオルを爪先の方に引っ掛けて、足首を体の前側に落とすようにします。
ふくらはぎが、伸びる事を感じて下さい。
ゆっくりと息を吐きながら行います。
残念なことに、せっかく毎日やっているのにポイントがずれていました。
♦ストレッチの目的を分からずに行っていた。
♦100を数えるまでは伸ばしたまま我慢。
このストレッチの目的は足首の角度によって、ふくらはぎを伸ばす事です。
ただ形だけマネしていても効果は出ません。
そして100数えるまで我慢もNGです。
なぜなら息を止めてしまうからです。
我慢大会では、ふくらはぎを伸びていることを感じられなくなってしまいます。
一度に長時間、頑張る必要はありません。
すき間時間に一日、何回かに分けて行いましょう。