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指定靴の悪夢・・・

高齢者訪問フットケア
介護予防セラピスト 中西です。

先日のフットケアの五十代女性。
足のお悩みは前足部のタコ、痛みあり。

施術をしながらカウンセリング。
立ち仕事でありながら、ナースシューズの靴指定。
その靴が合わずに、仕事が終わると歩くものツライほど・・・
ナースシューズ

「指定の靴」のせいで、足のトラブルが出る人の多いことをご存知でしょうか?

先日のフットケア外来の巻き爪の方は、指定の「安全靴」を履き始めてからだそう。
高校生でも、学校指定の革靴でトラブルが出ています。

小学生でも学校内では、昔ながらのバレエシューズ。
あんなお粗末な靴で、長時間過ごすなんて成長盛りの子供にとって悪でしかありません。
あげくに、あんなクッションもないペラペラの靴底で、体育館での体育授業を行っているのですから驚きどころか怒りです。
何度も子供が通っている学校に申し入れしましたが、改善はありません。
上履き
足裏の面積は身体全体のたった2%です。
その2%が地面と接地している貴重な一部です。
たった2%ではありますが、身体を支えている重要な部分です。

顔がひとそれぞれ違うように、足の形も同じ人はいません。
それなのに一つの形の靴を指定してしまうのは危険です。
合わない靴を履いて歩くのは、痛みに耐えることがツライばかりか身体の他の部分にも影響を与えます。
膝・腰のその他の身体の痛みや不調にも関係することがあります。

成長期の子供の関節は柔軟であるため、変形もしやすくとても大切な時期です。
その大切な時期にお粗末な靴を履き、足にトラブルを抱えることはその後の人生にも影響を与える可能性があるのです。
中学生や高校生でも外反母趾の子供が出てきています。

これは筋力の低下ばかりとは言えません。
「指定靴」の悪影響も大きいと考えられます。
日本はまだまだ、足のへの興味・関心が薄く靴の重要性も認識されていません。

私たちは日々、高齢者の変形した爪を整えることを仕事としています。
ですが変形してからではなく、その前からの足への知識・関心が大切なのです。

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