湘南あしケア訪問サービス
介護予防セラピスト 中西です。
高齢者の足のケア:実はとても大切な「保湿」
毎日たくさんの足ケアをしていて思うこと。
実は・・・とても簡単ですが、とても大切なこと。
「保湿」が怠りがちになっている方がとても多いことです。
この時季は特に乾燥しやすいため、痒みが出てスネに引っ掻き傷を作っている方も多く見受けられます。
夏に多い蜂窩織炎(ほうかしきえん)ですが、免疫力の低い高齢者では冬でも油断ならないのです。
爪にも保湿をすることで、痛みが改善されたケースも・・・
以前、爪に痛みがある方の原因を丁寧に確認していくと・・・
爪の中に溜まった角質が固くトゲ状になり、皮膚にくい込み痛みとなっていた方がいました。
爪の中までオイルで保湿し、少しずつ除去をしたところ痛みが無くなりました。
意外かもしれませんが、高齢者は爪や爪の中まで乾燥しています。
高齢者の足・爪はなぜ乾燥しやすい?
高齢者はもともと皮膚の水分が少なく乾燥しやすいです。
その上、入浴回数も少ないので保湿の機会が少ないこともあるかと思われます。
爪では、入浴回数か少ないことによって足を洗うことも少ないです。
そのため爪の中の角質が出にくいので、爪中に溜まりやすくなるのです。
爪の中にかなりの角質が溜まると、爪の変形の原因にもなります。
高齢者の巻き爪・肥厚爪では角質が原因のこともあります。
年齢を問わず、「保湿」は健康・美のキーワードです。
爪切りなどの技術がない!と介護職の方。
足浴時の清潔。
その後の保湿に気を使うだけでも、かなりのトラブルの回避に繋がります。
足だけでなく、爪と爪の周りにもオイルやクリームを丁寧に塗ってみてください。
血行が良くなり、足全体が生き生きしてきます。
丁寧にクリームを塗ることで足の観察もできるので、一石二鳥です。
2012年8月29日 投稿
2017年1月3日 修正・加筆再投稿