1DAYセミナーや、講座の時に介護職の方から
「介護スタッフだからニッパーは使っていけないのです。」というような内容のことを言われることがあります。
看護師はニッパー型の爪切りを使っても良いけれど、介護職はNG! という施設があるようです。
介護職が利用者の足爪を切るときは、通常の「ニッパー型」のものを使ってはいけないのでしょうか?
介護職が利用者の足爪をケアできる条件を確認
厚生労働省からの通知 平成17年 A:厚生労働省からの通知2005年(平成17年)医政726005号 医師法第7条・歯科医司法第17条・保健師助産師看護師法第31条の解釈について
1 爪そのものに異常がなく、爪の周囲の皮膚にも化膿や炎症がなく、かつ、糖 尿病等の疾患に伴う専門的な管理が必要でない場合に、その爪を爪切りで切ること及び爪ヤスリでやすりがけすること
上記のようにあります。
私の解釈では、「ニッパー」と、呼んでいるフットケアの道具があります。
厳密には「ニッパー型の爪切り」であり、ニッパーは工具です。
形は似ていますが、爪切りではありません。
もちろん爪切りには適していませんので、使用すると危険です。
ニッパー型爪切りも、爪切り
私の結論は、ニッパー型でも通常タイプ(挟むタイプ)のものでも、爪切りであれば介護職でも使って構わないでしょう。
慣れると、ニッパー型の爪切りの方が安全です。
高齢者の爪は、変形していることが多く、爪の厚さも人によって大きく違います。
決して無理のない範囲でおこなってください。
施設のルールを確認
ニッパー型の爪切りの使用や、ケアの担当について施設毎にルールがあれば確認することが大切です。
介護はチームプレー。良いと思ったことも、周りの理解なしに行うのは良いとはいえません。フットケアもチームで行う方が、良い結果が大きく早く出ます。
なぜ、そのルールなのか?根拠を確認しましょう。
そこで、根拠に疑問があれば、新しい提案をしましょう。
こちらの記事もご参照ください。