㈱エスクリエーション
高齢者訪問フットケアサービス 中西です。
前記事の続きになります。
介護現場での手の爪切り
フットケアでは足の爪のお手入れがメインになりますが、ご要望・時間があれば手の爪切りも行います。
手の爪切りも、とても好評です。
ご本人も足爪は見えなくても、手の爪は見えるので手を使うときに長く伸びていると気になる。と言う方も多いです。
短く爪を整えられた手を見て、嬉しそうな方や「さっぱりした~」と喜ぶ方もとても多いです。
そしてスタッフにも喜ばれることも多いです。
何しろ介護の現場は大忙し!
スタッフはご利用者様にやってあげたいコト、やりたいコトたくさんあるのですが時間がないのが現状。
手の爪はご本人ばかりか、スタッフも気になっていることも。
またスタッフが手の爪切りで失敗した経験があると、怖くてできないこともあります。
訪問ケア時にちょうど面会に来ていたご家族もそうおっしゃっていました。
ご自分で引っ掻いてしまうので手の爪は短く整えておきたいのだけれど以前、爪切りの時に皮膚も切ってしまい出血!痛い思いをさせてしまったので、怖くてできなくなってしまったそうです。
自分の手の爪なら失敗ありませんが、他人の手の爪は難しいものです。
今日は失敗しないコツを覚えましょう。
爪切りの刃の形状
まず爪切りを見直しましょう。
お持ちの爪切りを見て下さい。
上の写真のように刃が丸くなっているのではないでしょうか?
この刃の形だと、爪がどのくらい刃に噛んでいるのか、皮膚が挟まっているのかが見えにくいのです。
その為、皮膚までザックリ切ってしまうことがあり危険です。
これだとカーブが無い分、ハサミの部分に多く爪が挟めないので、事故も少ないのです。
この爪切りで少しづつ、爪を分けて切っています。
自分の爪だと指1本、3回から4回程度爪切りで挟み切って終わりますが、高齢者ケアで行う場合はその10倍くらい。
長く伸びている方だと30回くらい分けて切ることもあります。
爪切りの方法
しっかりと相手の指を固定して、急に動かないように固定します。
相手が不快にならない程度でお願いします。
爪切りの下の刃を、固定している手に当てて爪切りが不安定にならないようにします。
例え爪切りでも刃物です。
しっかりと支えることで、手元が安定して安全にケアを行うことができます。
安定感があるケアは、相手にも伝わります。
安定感は安心感に繋がり、手の爪切りでも気持ちが良いものです。
仕上げはやすりで引っ掛かりの無いように、削って下さい。
少しでも引っ掛かりや、ささくれがあると気持ちが悪いのが手の爪です。
①爪切りの刃はカーブがなく、真っ直ぐなものを使用。
②爪は大きく挟まず、小さく挟み回数を分けて切る。
③爪切りはグラグラしないように、手で固定して行う。
④やすりで仕上げる!
以上!
まずは試してみて下さい。