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緊張の強い方の爪切り〜高齢者の爪切り③

㈱エスクリエーション
高齢者訪問フットケアサービス 中西です。

今回は、緊張の強い方の爪切りについてです。
緊張が強いと言っても様々な理由があります。

♦初ケアで何をされるか分からずに不安
♦お身体に触れられることが苦手
♦拘縮で身体チカラが入りやすい

<初ケアで何をされるか分からずに不安>

まずは自己紹介から始めます。
初回の方は特に、名札をお見せしながらハッキリと名前を自己紹介します。
何をするために来たのかを、分かりやすく伝えます。
難聴の方は、耳元でゆっくりと聞き取りにくい場合は何度か繰り返させて頂きます。

<お身体に触れられることが苦手>

事前にスタッフから報告あり、お身体に触れられることが苦手な方もいらっしゃいます。
初めての知らない人が、爪を切るのですから緊張して当然です。
こういう方は、フットマッサージなどは苦手な場合が多いです。
しかしハンドマッサージは何をしているのか見えやすく、理解しやすいこともあり受入れて下さいます。
まずは手の爪を切り、ハンドマッサージを行ってから足に移ると良いでしょう。

<拘縮で身体にチカラが入りやすい>

拘縮とは後遺症などにより、関節を動かすことが少なくなった為に可動域が制限されることなどを言います。
常に身体に力が入り、脱力が難しいですが特に不快な扱いをされると身体に緊張が走り、ますます固まってしまいます。
では、どうしたら良いでしょうか?

私たちセラピストにできることは、できるだけ緊張を緩和してリラックスをして頂くことです。
お声かけはもちろんですが、手の爪切りでも無理矢理、かたく握られた手のひらを広げようと頑張ってしまうことは逆効果です。
まず大切なことは、私たち施術側が頑張らずにリラックスをすることです。

DSC_0898
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手の爪切り時のハンドマッサージ前に、肘や肩などの大きな関節をしっかりと固定してユラユラとゆらします。
呼吸も誘導して下さい。
緊張が強い方は、呼吸が浅かったり止まっていることもあります。
大きく息が吐けると、筋肉の緊張も和らぎます。

かかと固定
また上肢ばかりでなく、足首をユラユラすると下肢から緩んできます。

緊張は身体のどこか一部だけではありません。
どこかが緊張していれば、身体全体が緊張しています。
手を緩めるのに、足首からでも良い訳です。
セラピストはどうぞ、力を入れずにリラックスして施術を行って下さい。

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