介護予防セラピスト中西です。
訪問で高齢者のフットケアを行い、月間で約150名の施術を行っています。
年代は80代-90代がほとんどです。
70代ですとお若い世代になります。
そのうち認知症をお持ちの方は、程度の差はありますが半数以上いらっしゃいます。
通常のケアの流れは、ネイルケア(爪切り)後にフットトリートメント・ストレッチを行っています。
アプローチをできる範囲が限られていることから、高齢者の足首の柔軟性について注目してみました。
まず、申し上げておきますがこの結果は私の主観が全てであり、数字にとってデータ化した訳ではありません。
寝たきりの方は含みません。
きっかけは認知症が進行している方は、足首の柔軟性に共通点があるのか?と思ったのがきっかけです。
なぜかと言えば、メカノレセプターです。
しっかり地に足をつけて歩くことが、メカノレセプターの作動にとても重要です。
メカノレセプターはが、足裏からの情報を脳に伝えることによって危険回避を行っています。
転倒防止はもちろんです。
そればかりではなく、空気が読めない人とメカノレセプターで記事にしたように、場の空気を読むこともまたメカノレセプターの正常作動の結果だと思うのです。
そんなことから、高齢者と認知症とメカノレセプターの関係を観察してみたのでした。
結果、認知症の進行の程度と足首の柔軟性には今のところ、相関性が見られません。
と言うのは認知症と言っても症状は様々。
認知症と病気を一括りでは考えられないと、思ったのでした。
しかしご本人の性格は関係あるのでは・・・と思います。
何事も受け入れられず頑なな方は、やはり足首の柔軟性は乏しいです。
認知症でもいつでも不安を抱えているような方もまた、足首が固まっていることが多いです。
逆に認知症が進んではいるけれど、ご自分の欲求を通すような方は足首の動きが良いです。
不安だ・・・と言いつつ、言って気が済んでいる方も同様なようです。
そして気を付けないといけないのは、今までの柔軟性(可動域)が急激に小さくなった時です。
今まで通り歩いてはいるのに、浮腫が強くなった時。
つま先が上がらずに、足を引きずるような歩行になった時。
これも足首の柔軟性に変化があった可能性が高いです。
ご本人の様子を観察してみてください。
認知症が微妙に進んでいるかもしれません。
こんな時は、転倒確率も高くなるので要注意です。
高齢者の足首の柔軟性は、他人と比べるのではなくご本人の日々の変化の観察の方が重要です。
そして足首の柔軟性を高め、正しくメカノレセプターを作動させることは転倒予防だけではなく、認知症への影響も高いと感じております。
足首の柔軟性を高めることは、姿勢の保持にも大きく関係します。
足首のストレッチは、柔軟性の維持に大きく影響を与えます。
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