訪問フットケア
介護予防セラピスト中西です。
運動量が少なくなる高齢者では、座っている時間が長くなります。
むくみが強く出ている方に、一日の様子を伺うと何もしない時間でも横になることなく座っている。
と言う方が少なくありません。
比較的、元気でご自分で「座る」「立つ」「「歩く」ができる方は、横になること自体が怠けているようで気になるようです。
一日のうち、どのくらい座っているのかは人それぞれではありますが、もしかすると事務仕事のOLくらい座っているかもしれません。
そうなると、座っている姿勢が脚の浮腫や体調に大きく影響を与えることは間違いありません。
<関連記事>
きちんと座って介護予防
高齢者によくある座り方
特に高齢者でよく見かける「仙骨座り」の影響は、このように出てくることもあります。
背中が丸まり胸が縮んでしまう。⇒呼吸が浅くなる・血圧が高くなる。
食べ物の飲み込みが悪くなる。⇒嚥下機能の低下・逆流性食道炎
顎に異常に力が入り、緊張する。⇒めまい・頭痛・口腔トラブル
骨盤の「坐骨」を立てて座るのが、身体に負担のない座り方です。
では坐骨ってどこにあるのでしょうか?
こんなイメージです。
正しく座わりオシリの下に手を入れると、触ることができます。
常にこんな座り方をしていると、どこに坐骨があるのが行方不明になって見つけづらいかもしれません。
そんな時に見つける方法は、
あぐらをかいてください。
オシリを前後・左右に動かしてください。
座面とオシリで当たる骨がありますか?
見つからなかったり、ハッキリしない場合はゆっくりと座面に意識を集中して探してみましょう。
ゴリゴリとあたる骨が出てきたら「坐骨」です。
あぐらが大変な場合は、椅子に座っても構いません。
オシリに手を入れて探してみてもオッケーです。
オシリを動かすことが目的ではありません。
「坐骨」を見つけて感覚を取り戻すことが目的です。
ゆっくりとオシリの感覚を拾ってみてください。
感覚がハッキリしてきたら骨盤が立ってきた証拠です。
立ったり、座ったりしてみて姿勢や身体の変化も確かめてください。