神奈川県・介護施設へのフットケア導入はお気軽にご相談ください

ハイヒールを履くと外反母趾になぜなるのか?

高齢者訪問フットケア
介護予防セラピスト中西です。

高齢者の足を多く拝見していると、外反母趾の方が多くいらっしゃいます。
「若い時にハイヒールを履かなければよかった・・・」
との後悔のお言葉も、耳にすることがあります。

外反母趾とは・・・
20130603133012
上のイラストの様に中足骨が外側に貼り出し、母趾と角度が付いてしまっている足の形です。
では何故、ハイヒールを履き続けると外反母趾になると言われるのでしょうか?

まず、足裏の面積は体全体のたった2%です。
立っている時には、2%の面積に全体重が掛かっていることになります。
歩行時や、走行時、スポーツの時には体重の数倍の重みが足裏にかかることになります。

この衝撃を和らげる仕組みが、足裏のアーチ構造です。
足裏アーチ足裏の3つのアーチのクッション機能によって、大きな衝撃から身を守っているのです。

しかしハイヒールを履いた状態の足は前足部に体重が掛かり、不安定な姿勢が継続します。
通常でさえ2%しかない足裏の面積、ハイヒールではその半分以下になります。
湘南あしケア訪問サービス ハイヒール後姿

上の写真を見て頂くと良く分かるかと思います。
前足部に負担が大きくかかり不安定なため、かかとが内側に倒れこんでいます。
そして、衝撃を和らげてくれる足裏のアーチは全く機能していません。

前足部に大きな負担が掛かるため、横のアーチがつぶれたままになっています。
そして、かかとが内側に倒れこんでしまうと、爪先は進行方向を向いてないことになります。
膝もかかとも内側に倒れこんでいることが多いですが、そのままでは歩くことはできません。
歩くために、仕方なく足の前足部が外側に張り出し、バランスを取っていると考えられます。

これは一つの仮説であり、別の原因も色々と考えられます。
私がいつも思うことですが、ハイヒールを履くとなぜ足に良くないのか?
ハイヒールの一体、何が足に負担が掛かるのか?

それを考えていくと分かりやすいかと思います。
変形してしまった足が悪いわけではありません。
足に負担が掛かる環境でも、何とか歩くために変形したのかもしれません。

特に注意してもらいたいのが、小学生や中学生のハイヒールやブーツ。
この時期の女子はおしゃれしたい気持ちはわかりますが、まだまだ足も成長途中。
靭帯も筋肉も柔らかいので、変形しやすいのです。
そしてこの時期の足のトラブルは、将来の腰痛や膝痛に繋がる可能性が高いです。

くれぐれもお気を付け下さい。

記事をシェアする

Topics

あなたにオススメの記事

湘南あしケア訪問サービス 巻き爪の痛み

巻き爪ケアの重要ポイント!

介護予防セラピスト中西です。 巻き爪のケアの方法もかなり種類が増えてきました。 私が行っているのはB/Sスパンゲと言う、プラスティックプレートを張り付けるタイプのものです。 その他にも・・・ マチワイヤー(医療) オニク

つづきを読む »
高齢者の歩行状態と足首の関係①

地味セルフケアの効果~

介護予防セラピスト中西です。 地味にストレッチやセルフケアって、つまらないし続けるのが大変・・・ そう思っている方、多いかと思います。 でもね、時間も手もかけると身体は必ず答えてくれます。 今まで意識がなかった所に気がつ

つづきを読む »
湘南あしケア訪問サービス 高齢者フットケア

足の保温に効果的なのは?

介護予防セラピスト中西です。 先日、何気なくつけたテレビで面白い実験をしていました。 足の冷えが気になるこの頃。 訪問先でも、足が冷たく浮腫んでいる方が多いです。 同じ時間(確か10分)行って30分後に1番足の温度が高か

つづきを読む »

Information

サービス・料金

湘南あしケア訪問サービスのサービス・料金
各種プランの比較はこちらから

会社概要

湘南あしケア訪問サービス 会社概要
詳細はこちら

お問い合わせ

高齢者フットケア導入相談窓口
資料請求はこちら

上部へスクロール