介護予防セラピスト中西です。
昨夜は、身体の勉強@Studio Pivot
今月のテーマは姿勢の制御にも深く関わる「腸腰筋」
骨盤と腰、大腿骨をつないでる筋肉です。
決して大きな筋肉ではありませんが、働きは重要。
人の成長過程で、ハイハイの時期には腸腰筋は張ることなく、しなりがある上体で脚を動かす動力の働きをしています。
しかし2本足で立ち、歩くようになると筋肉の働きが変わるばかりではなく、状態も変化します。
四つん這いの時期には、張り伸びていることのなく伸縮していた腸腰筋は立ち姿勢では常時、張りつめていることになります。
高齢者で例を挙げると、脚が上に上がらずに引きずるように歩いている方が多く見受けられます。
これは筋力の衰えが原因ではないとつねづね、考えていました。
衰えてしまったのは、筋力ではなく筋肉の柔軟性です。
特に姿勢を保つために重要な筋肉は、インナーマッスルです。
インナーマッスルは瞬発力はありませんが、持久力があり「遅筋ちきん」と呼ばれています。
私の紹介してきたストレッチでは、インナーマッスルの柔軟性を取り戻すためのものが多いです。
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じっくりと股関節のストレッチを行い、腸腰筋にアプローチをしていきます。
インナーマッスルのストレッチでは、スピードよりも伸びしろを確認しながら行うのがポイントです。
じっくり、ゆっくりと「腸腰筋」を目覚めさせた結果どうなったかと言うと・・・
まず自分の感覚で、頭の位置が変わったことに驚きました。
今までどれだけ前に出ていたのか・・・
頭の位置が変われば、身体全体の緊張が抜けます。
脳も耳をある大切な頭部が、ニュートラルな位置に戻ったのですから頑張っていた身体の力が抜けていきます。
脇の力が抜けたことも感じました。
脇は呼吸と関係が深い部分でもあります。
今までの呼吸が浅かったことに気がつきました。
では、なぜ腸腰筋にアプローチをすることによって身体の変化が出たのでしょうか?
それは脚を上げる、姿勢の保持に重要な働きをしている筋肉である「腸腰筋」
ココが柔軟性を取り戻すことによって、本来の歩行ができるようになる訳です。
本来の歩行とは、かかとで着地して足の前部分に体重が移動。
親指から抜けるという理想的な歩き方です。
この歩行ができるとメカノレセプターは正しく作動します。
その結果、姿勢が正しく取ることができ転倒のリスクも低くなります。
メカノレセプターは足裏にばかりあるわけではありません。
膝・足首・肘など身体のあらゆる場所にあります。
イチローも言っています。
プロフェッショナルのこだわり
「大人になると身体のセンサーは次第に失われていく。特に無理やりバランスを崩し、筋肉を大きくするとセンサーは壊れる。」
このイチロー選手の言っているセンサーは間違いなく「メカノレセプター」のことでしょう。
イチロー選手のストレッチも徹底的にインナーマッスルの柔軟性を高めています。
その結果、故障することなく今でも現役を続けられているのです。
同じことが高齢者にも言えます。
インナーマッスルの柔軟性を取り戻すことによって、膝痛に緩和や転倒のリスクの回避に繋がります。
腰が曲がってしまっているのも、筋力の低下とばかりは言えないと感がています。
姿勢制御の筋肉である、インナーマッスルの柔軟性が衰えたことによって、メカノレセプターの機能が失われた結果でしょう。
高齢者に限らず、施術に加えると身体全体のバランスが整いメカノレセプターが作動します。
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