介護予防セラピスト中西です。
昨夜は機能解剖学の授業。
今月もハムストリングに注目し、アプローチ。
私の最も弱い所であります。
ハムストリングとは太ももの裏側の筋肉のこと。
ココは人間が2足歩行になった時から、使用することが少なくなりました。
おそらく「使おう!」と意識をしないと使わずじまいになってしまう所です。
ですが!
とても重要な筋肉でもあり、使わないことでの弊害が多々あります。
例に漏れずに私も意識をしないと、使わずにいるため骨盤が後傾してきてしまいます。
骨盤が後傾してしまうと・・・
膝が曲がり、背中が丸くなります。
人と言うのは前には意識が向きやすいのですが、後ろは忘れがち。
姿勢を良くしましょう!
と言われると、胸を張って肩を開けば背筋が伸びると思っている方が多いのではないでしょうか?
確かに一時的には姿勢をとれるかもしれませんが、長くは続きません。
良い姿勢とはラクに立っていられる姿勢です。
ラクに立っていることができれば、安定して歩行することもできます。
そのためには後ろの筋肉の活性がが重要!!
後ろの筋肉は足の裏から、頭まで繋がっています。
特にアプローチすると効果があるのが上の図の、後ろの筋肉3点セットです。
そして1番、忘れられがちなのがハムストリンです。
ハムストリングは骨盤が後傾していると、縮んで固くなっています。
高齢者の姿勢を観察していると、ほとんどの方が膝が曲がり背中も丸くなっています。
膝痛が多いのも、当然です。
そこでハムストリングを緩ませるアプローチをすると、起立筋まで伸び骨盤の位置も戻ります。
高齢者で膝痛がある方の太ももの裏側を触って見て下さい。
固く張っています。
特に外側がパンパンになっています。
私は治療はできませんので、痛みがある膝にアプローチをすることはしません。
膝の痛みの訴えの時には、ハムストリングにアプローチをします。
正しい姿勢を取ることができれば、膝に過剰な負担をかけることもなくなります。
本来は歩行時に、しっかりとハムストリングを伸ばすことができれば良いのですが
中々、できていないのが現状です。
コチラのストレッチやアプローチを体操などに無理なく、組み込めれば介護予防に大きく貢献することができます。
私が施術で行っているのは、足首からハムストリングまで伸ばす「機能改善トリートメント」です。
施術対象の方が、セルフケアができる方がほとんどいないのが残念です。