訪問フットケア 介護予防セラピスト中西です。
昨日は私の98歳の祖母のフットケアに行ってきました。
春頃から食事はペースト状になってしまいました。
マンゴーは小さく切って食べても良いとのことだったのですが先日、それも喉に詰まらせてしまい吸引してもらったそうです。
今後はマンゴーもスイカも潰さないと食べてはいけないことになってしまいました。
この話を母から昨日、聞いたのでした。
祖母はトイレは自立歩行にて、自分で用を済ませています。
歩行の機会はトイレ程度ですが、それでも転倒が多くなってきました。
少しご無沙汰だったので爪も伸びてしまっています。
今日はいつにも増して浮腫が強く出ていました。
そして足首の動きも今までになく固かったです。
足首の動きと、嚥下機能に関係性はないでしょうか?
参考記事 逆流性食道炎と足首ストレッチ
一見、関係ないと思われる足首と嚥下機能ですが、実は大きく関係しています。
足首の可動域と三半規管は密接な関係があります。
足首の可動域が悪くなれば、歩行は不安定になります。
歩行が不安定でバランスが悪ければ、三半規管がバランスを取り転倒しないようにフル稼働します。
不安定な中では、無意識のうちに顎に緊張が出やすくなります。
これは足首ストレッチ施術後の、顔の変化で一目瞭然です。
顔全体の緊張が抜け、顎のラインがシャープになります。
例え歩行が少ない高齢者や、車椅子の方でも同じことが言えます。
むしろ歩行が少なく地に足をつけない程、足首の固まりは影響が大きいかもしれません。
上の写真は昨年のワンデイ講座を受講して下さった時のBefore Afterです。
ほんの短時間ですが足首ストレッチ施術後の、顔の変化です。
片足だけストレッチをした顔の左右になります。
顔全体の緊張が抜け、顎のラインがシャープになります。
目の大きさや頬の高さに変化があります。
鼻にも注目して下さい。
足首の可動が良くなり顎の緊張が抜け、無駄な力が入らなくなると顔の印象もずいぶん変わります。
話は戻りますが、嚥下機能の予防体操に発声練習などをしている施設が多くありますが、足首の可動を広げるような体操やストレッチも有効ではないかと考えられます。
しっかりと足首を動かし、緩めることによって顎の緊張が抜けるばかりか正しい姿勢を取りやすくなります。
食道や気道がニュートラルの位置にあることによって、飲み込みもスムーズに行うことができます。
そして足首ストレッチの最大の目的は、足首にアプローチをすることによって骨盤の位置を正しい位置に戻すことにあります。
骨盤の位置を本来の位置に戻すことによって、身体全体の無駄な緊張を除きラクに動ける様にすればそれが嚥下機能の低下予防でもあり、転倒予防、介護予防に繋がります。
昨日は祖母の足首をしっかりとアプローチをしてきましたが、食事はどうだったでしょうか?