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高齢者の浮腫みについて~脚の付け根の圧迫原因

訪問フットケア
介護予防セラピスト中西です。

台風が近づくことが多い、この時期。
浮腫が強くなったり、持病の痛みが出たりと不調を訴える方が多くなります。

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高齢者にとって浮腫はとてもツライ症状。
痛みが出たり、歩きにくくなったりなど見た目ばかりの問題でない方も多いのです。

浮腫が出るのは血行不良がありますが、同時にリンパ液の流れが悪くなっています。
リンパとは全身に張り巡らされ、免疫機能の他に老廃物の回収を行っています。
しかし血管は心臓がポンプの役目をして動かしているんですが、リンパ管はポンプ機能がなく主に筋肉の収縮によって流れています。
ですから運動量が減り、筋肉量が減少した高齢者では浮腫みやすくなるのです。

リンパ 鼠蹊部 湘南あしケア湘南サービス

上のイラストの濃い丸印はリンパ節の位置になります。
脚の付け根・脇・首の辺りに多くあります。

下肢のリンパ液は鼠径部(脚の付け根)のリンパ節に集まってきます。
リンパ節でリンパ液の濾過が行われ、最終的に心臓に戻ります。

脚の付け根にあるリンパ節が何らかの理由で圧迫され、リンパ液の流れが滞ると「浮腫み」になります。
脚の付け根の圧迫にあたる事由を考えてみました。

1.座っている時間が長い。
2.姿勢が悪い
3.車椅子に長時間座っている
4.オムツ
5.寝たきりの方の姿勢保持・褥瘡予防のクッションの入れ方に問題がある。

特に5番はご本人ではなく、介護者が改善できる点です。
脚の付け根が圧迫されていないでしょうか?

体位交換をする時に、少しでいいので脚を付け根からユラユラ~と揺らすだけでも違います。
私は寝たままでフットケアを行う方は、最後に必ず行っています。

これは美容院や歯医者で感じたことでした。
緊張して同じ姿勢でいることは、例え座っていても寝ていても脚が重くなります。
血行が悪くなるのがわかるのです。
間に少しでも脚を動かしてもらうと、とてもラクだな~と思いながら寝たきりで自分で姿勢をとれない方は毎日こうなんだ・・・
と思ったのでした。

時間はとりませんので、試してみてください。

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