介護予防セラピスト
訪問フットケア 中西です。
爪のお手入れよりも、浮腫が心配でフットケアを利用して下さっているHさん。
昨年は心配になるほど浮腫が強く、膝から下がパンパンに張っていました。
脚も重く、足運びも思うようにいかずに転倒したことも・・・・
それが昨年の秋くらいから、みるみる脚が細くなり浮腫が弱くなってきました。
浮腫が改善したばかりでなく、お顔はふっくら頬は赤みが差しで表情も明るく。
今ではさらにスッキリしています、
「お元気そうですね」とお声掛けすると
「おかげ様で」 と元気なお返事。
先日のフットケア時に、何がそんなに効果があったのかをじっくり伺いました。
浮腫について伺ったのですが、ご本人に心当たりが無いと言うのです。
医師より足を上げるようにしなさいと言われたそうですが、以前からやっていたのでそれが決め手ではないでしょうと・・・
一体、何があったのだろう???と思いながらお話をしていくうちに、もしかして!と思うことがありました。
夏の終わり頃から、お部屋のご近所様の入れ替わりがあったそうです。
気の合うお友達が2人増えて、3人でおしゃべりをしている姿をよく見かけるようになりました。
3時のお茶を飲みながら、ソファーで長いこと座って楽しそうに話をしたり、新聞を読んだりとされています。
もしかしたら時期も合うし、楽しい気持ちが脚の浮腫みにも影響を与えたのかもしれません。
お部屋に引きこもっていたのが、ダイニングに出てくるようになっただけでも歩く回数は増えます。
私たちにとっては何てことない距離でも、シルバーカーの準備をしてゆっくりと歩く廊下の道のりも浮腫み改善に貢献したのではないでしょうか?
先日、お話をしたケアマネさんも気持ちと体調の関係を実感されていました。
高齢者では体調を崩すことは、私たちよりも大きなダメージがあります。
しかし、その回復のスピードに、気持ちの影響は大きいと言っていました。
Hさんはお友達ができた事によって、一人ではないと実感できて気持ちが安定してきたのかもしれません。
ですが、そんなきっかけが難しい方もいらっしゃいます。
スタッフができるケアと言ったら、例え短くてもしっかりと向き合う時間を作ることではないかと思います。
その時に、優しくお身体に触れるだけでも気持ちがほぐれていくはずです。
足浴は一石二鳥も三鳥もありますね。
スタッフが忙しいのは分かります。
ですが、一人では取り組むことが難しくても施設全体として考えると、何か道が見えてくるかもしれません。
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