皮膚は最大の感覚器
人間が生きていく上で重要な感覚。
触覚・嗅覚・味覚・視覚・聴覚 の5つが代表的な感覚「五感」と言われています。
その中でも触覚は肌感覚。
皮膚から受け取る信号であり、皮膚は身体の中でも最大の臓器であり感覚器です。
日本人は特に「触覚」皮膚から受け取る感覚を大切にする文化があります。
一肌脱ぐ、人肌程度、肌身離さずなど
「肌」感覚に注目をしている言葉も数多くありますね。
私の経験ですが、シーツを奮発して高価なものに変えたところ、ぐっすりと眠れるようになった経験があります。
正に「肌=皮膚」 感覚から安心感を得た結果、副交感神経が優位になり良質な睡眠となったのです。
安心感の源〜オキシトシン
2週にわたり週末に「オキシトシン」を学ぶセミナーを受講しました。
「オキシトシン」とは、ホルモンのひとつです。
幸せホルモン・抗ストレスホルモン・リラックスホルモン などとも呼ばれて、気持への影響が非常に大きいホルモンです。
子宮に受容体があり出産・出産後に多く放出されることがよく知られています。
女性ホルモンと関係が深いですが、脳視床下部や心臓、血管でもつくられます。
もちろん男性もオキシトシンをつくり分泌をし、大切なホルモンと言えます。
オキシトシンの働きはとても多くあります。
抗炎症・鎮痛作用
血圧低下・血糖値低下
信頼・愛着
成長促進
その他
私たちが健康で穏やかに生きていくために、欠かせないホルモンだと実感をしました。
Skin to skin
オキシトシンの分泌を促す行為はいくつかあります。
①スキンシップ
②人を想う気持ち
③ストレス発散
④五感の快
⑤瞑想・マインドフルネス
中でも私たちが施術の中でも日々、行っている行為は「スキンシップ」です。
短時間ではありますが、向かい合ったお客様のことを想いケアをすることでオキシトシンの分泌を促してます。
しかし今回、受講をして驚くべき内容がありました。
ケアを受けている側のオキシトシン分泌が増えたのはもちろんですが、施術者側のオキシトシンの分泌は受ける側よりも多かったとの研究結果があるそうです。
私たちはお客様から、大きなギフトを頂いていたのです。
「Skin to skin」産まれたばかりの赤ちゃんを胸に抱きしめることで赤ちゃん、お母さんの両方にオキシトシンが放出されます。
この行為で赤ちゃんはオキシトシンシステムを構築しその後、健やかに成長することができます。
お母さんはストレスレベルが下がり、子宮の回復が早くなります。
日本の赤ちゃんと一緒に寝る文化は「Skin to skin」の観点から理にかなっているといえます。
オキシトシンを味方につけよう!
スキンシップはとても重要なコミュニケーション。
信頼関係がある人との触れ合いは、安心感につながります。
肌に触れることがなくても、相手を大切に想う気持ちにはとても大きなパワーがあります!
それはお互いのオキシトシンの分泌促進にもなり、さらに信頼関係が強くなります。
これが「絆」なのかもしれません。
情報が氾濫して聴きたくないことも耳に入ってきます。
スマホやインターネットの普及で、人との付き合いが希薄になったところもあります。
自律神経が乱れやすい現代だからこそ、肌の触れ合いを改めて大切にしたいと思いました。
私たち施術者だけでなく、看護師・介護職の方も患者さんや利用者さんからたくさんのギフトを頂いているのです。