介護予防セラピスト中西です。
介護施設に定期訪問でフットケアサービスを提供しております。
高齢者ならではの、フットケアにおける大切なポイントがあります。
それは・・・ 「観察」 です。
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フットケアって何でしょう?
定期的に足の観察をするために、定期訪問を基本としています。
足の爪にトラブルがあり、ケアを頼まれることから始まります。
トラブルの内容は痛みの場合もあります。
ですがケアで痛みが改善しても、その後のケアも任せて頂いております。
足爪・足趾が横を向いてしまっている方もいます。
そのまま爪が伸びると、隣の指に爪が当たり傷になりかねません。
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フットケアではどこを観察したらいい?
先日のワンデイ講座でも、ニッパーの使い方を覚えたい!と介護スタッフの方が受講して下さいました。
施設に入居している高齢者の、足爪を何とかケアしたい!との思いからです。
もちろん通常の爪切りではケアできません。
変形している爪は一目見れば、分かります。
ですが変形のどこが危険なのかを、よく観察してみてください。
巻き爪の食い込みなのか。
横に伸びてしまった爪が、隣のぶつかり傷になっているのか。
厚くなった爪が靴を履くと痛むのか。
変形によって何が問題なのか、何が危険なのかをよく観察する必要があります。
この方の痛みは丸い印の部分の食い込みでした。
食い込みを処理するとこんなにポッカリと穴があいてしまいました。
見た目にはキレイとは言えませんが、ここまで食い込みの処理をしないと1ヶ月後にはまた痛みが出てしまいます。
キレイにするのは次の段階です。
伸びる爪を少しづつ整形して、きちんと成長できるように1ヶ月毎に観察をしながらケアしていきます。
変形が激しい方は爪のケアだけで、時間が終了してしまいますが整ってくれば爪に時間がかからなくなり、ストレッチやトリートメントに時間をかけられるようになります。
足の動きと合わせて、爪のケアをしていき足に変化がないかを見守るのが私の仕事です。
高齢者の爪切りは、見た目の美しさよりも安全第一です。
安全を優先すれば、足の変形に合わせて爪を曲がって切ることもあります。
上の写真の方は、爪の形が整うにつれて激しい冷えが緩和していっています。
歩行も安定し、痛みからも開放されました。
始めは足に触られるのも嫌がっていた方でしたが、今ではケア中にウトウトされています。
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