介護予防セラピスト中西です。
介護施設に訪問ケアでフットケアサービスを提供しております。
多くの高齢者の足・爪のケアに携わっていますが、私の経験からのデーターですと、足または足爪にトラブルや変形がある方は8割くらいにはのぼるのではないかと思っています。
むしろトラブルのない足や足爪の方が珍しいくらいです。
年齢が高齢化するにつれて、足や足爪のトラブルの割合も多くなってきます。
その中でも、ケアに苦労するのが厚くなった爪です。
ただ爪が厚くなるのではなく、変形を伴う厚い爪(肥厚爪)に出会う度にどこから手をつければいいか悩む所です。
一体、どうしてこんなに厚くなってしまうのでしょうか?
上の写真の方は、親指の先端の骨(末節骨)が反り上がってしまっていて、爪が真っ直ぐに伸びるのを邪魔してしまっているのです。
ですが、爪は成長します。
下からどんどん、伸びてきます。
本当は真っ直ぐ前に伸びたい所ですが、仕方なく方向転換をして伸び続けるのです。
その方向転換先が、横の方もいれば逆向きの方もいます。
仕方なしなし方向を変えて伸びた先で、何らかの障害物があればまた方向転換をする必要があります。
その結果、爪の上に爪が重なってしまい厚みとして出てしまう場合があります。
爪が厚くなるのにも、横に伸びるのにも、変形してしまうのにも訳があるのです。
では、道具も技術もない介護スタッフはどうケアすればいいでしょうか?
まずは爪の周りをきれいにしましょう。
変形をしていると、どうしても爪中や爪周りに汚れがたまりがちです。
汚れや角質が固まって、さらに爪の成長を妨害していることも少なくありません。
入浴の時にしっかりと、爪周りまでこすって下さい。
または柔らかい毛の歯ブラシを使用して、爪周りを優しく洗って下さい。
そして観察をすると、どうして厚くなったのかが見えてくるかもしれません。
伸びている先が分かるかもしれません。
問題があるのは、どこの部分かが特定できるかもしれません。
まずはできることから始めましょう。
決して無理は禁物です。
長く伸びてどうしても切らなければいけない時、できないと判断したら専門家や皮膚科のドクターにお願いしましょう。
その時に爪周りがきれいな状態であれば、ケアも早くすみます。
ご本人に痛みがある場合、爪周りのケアで緩和することもあります。
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