介護予防セラピスト中西です。
高齢者に多い爪のトラブル。
肥厚や巻き爪は当たり前。
反り返って逆向きに伸びている爪や、爪の生え際を圧迫している爪。
どうしてこんなに変形してしまったのだろ・・・？
と、首をかしげてしまう爪も多々・・・
原因は様々ですが、とにかく限られた時間でやらなくてはならないことを行うのがプロ。
優先順位を決め、時間内にどこまでできるのか。
どこをやらないといけないのかを見極めます。
やらなくてはならなくても、苦戦をする時も多くあります。
苦戦の1番は爪が生え際部分を圧迫している場合です。
この爪の下から新しい爪が、伸びてきています。
ですが上の爪が伸びず、剥がれず、取れないままなので下の爪の成長の妨げになっています。
それでも下の爪は成長を続け、爪の生え際付近で厚くなってきていました。
施術前の写真でお分かりになるでしょうか？
爪の生え際の部分が、圧迫で赤くなっていました。
今回のケアのやるべき1番はこの圧迫の除去です。
伸びている爪を切るのではなく、食い込んでいる部分を取り除くのは非常に難しい・・・
皮膚が薄く弾力がないので、ニッパーが少しでも当たると傷をつけてしまう恐れがあります。
いつにも増して慎重に行います。
そして除去したのが、下の写真です。
食い込み部分を取り除いたら、空間ができました。
午前中のケアで、午後に確認をしたところ赤みが引いていました。
ご本人から痛みの訴えはありませんでしたが、放っておくとどんどん食い込みが激しくなります。
高齢者の足を観察する機会がある方は、巻き爪の食い込みだけでなく生え際付近の圧迫や食い込みも注意して見て下さい。
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