湘南あしケア訪問サービス
介護予防セラピスト中西です。
巻き爪・陥入爪は、足の変形を伴っている
先日、フットケアに力を入れていらっしゃるドクターの講演を聴く機会がありました。
現在、巻き爪は保存療法の方法が多くあり、手術で抜爪してしまうのは少なくなっているそうです。
そして興味深い内容は下記。
陥入爪の48.6%外反母趾、90%以上に開帳足の足の変形を伴っている。
巻き爪・陥入爪の多くに指が浮いている。
陥入爪とは爪が皮膚に食い込むことによって、炎症や化膿などが見られる症状です。
陥入爪のケアは医療行為になるため、セラピストでは行うことができません。
足の変形の身体への影響
この数字、一体どういうことを意味しているのでしょうか?
つまり、長年の身体の使い方の結果、身体の歪みが足の変形として現れます。
足が変形していては歩行時の、正しい体重移動ができません。
さらに私の経験では、外反母趾のほとんどが足首が内反しています。
足首が内反していると言うことは、つま先が内側に入り込んでいることを言います。
正しい体重移動ができないと、足指もうまく使って歩くことができずに浮き指になったり、逆に過剰に足指に力が入ることになります。
その結果。陥入爪や巻き爪のようなトラブルが、身体の先端の爪にも出ていると言うことではないでしょうか?
参考記事
メカノレセプターと足トラブル
そもそもメカノレセプターとは?
歩行時の体重移動と身体のゆがみ
歩行時の正しい体重移動ができない、分かりやすい例がハイヒールでの歩行です。
足の前の部分と、かかとだけしか地に着いていません。
それでも不安定である足元を踏ん張り、身体の他の部分に負担を掛けながら、何とかして歩くのが私たちの身体です。
その結果が下の写真。
こんな人、よく見かけますよね。
足首、内に入り込んでいるのが内反です。
よく観察をすると足首だけではなく、股関節から内側に入りこんでいます。
これは股関節の内旋です。
この写真では分かりにくですが、上半身はどうなっているでしょうか?
土台である骨盤・足元がこれだけ歪んでいるのです。
上半身にも影響が無いわけがありません。
そして痛みを我慢して歩き続けるということは、さらに身体の歪みが大きくなる原因にもなります。
巻き爪に限らず、足のトラブルは足元にだけ原因がある訳ではありません。
そして逆に言えば、足のトラブルであっても足だけに留まらず身体全体のトラブルに発展する可能性があると言うことです。
2013年9月3日 投稿
2016年9月3日 修正・再投稿