介護予防セラピスト中西です。
先日、フットトリートメントを受けて下さったKさん。
足首ストレッチから入りましたが、力を入れて固くなっています。
筋肉が張っていると言うよりも、力を入れているのです。
「力を抜いてください~」とお願いすると
「力の抜き方が分からない」と、おっしゃいます。
えー!!
どうして力が抜けないの???
と思った方も、実は力が入っているかもしれませんよ。
同じように「力を抜いて下さい」とお願いすると
「力、入れてません」と、明らかに頑張って力が入っている方が、そうおっしゃる時があります。
身体に力を入れていることすら気がついていないのです。
長いこと力を入れて頑張っていると、その状態に慣れてしまい力の抜き方を忘れてしまうのです。
肩がパンパンに張っているのに、肩こりの経験がありません。
と言う方も、同じです。
身体に力を入れる必要がある時もあります。
でも常に力を入れていたのでは全身、緊張状態が続いていることになります。
試しに手を力を入れて握ってみて下さい。
手に力が入るだけではなく、繋がっている肩や背中も固まります。
人間は1枚皮。
全身繋がっています。
どこかの緊張は、その部分だけでは収まりません。
では、緊張や力を入れると何故いけないのでしょうか?
力を入れることが悪いのではありません。
力を抜くことができないこと、力を入れていることさえ気がつかない状態が危険なのです。
自律神経には交感神経と副交感神経あり、頑張らないといけない時や緊張状態の時には交感神経が優位になります。
リラックス状態の時には副交感神経が優位になりまず。
睡眠や消化活動、生理現象は副交感神経の範疇です。
つまり力が抜けないと常に交感神経が優位で、興奮状態が多くのなるのです。
その為、消化活動が活発にならず胃のトラブルが起きるでしょう。
良質の睡眠が取れなければ、睡眠不足にもなります。
便秘が続けば、お肌の状態も悪くなります。
オンとオフが大切ですね。
では・・・どうやって力を抜きましょう。
ストレッチはとっても有効です。
難しいことは考えずに、ただ筋肉の伸びを意識して行うだけ。
長い間、身体が覚えてしまった緊張状態。
1日や2日では抜けないかもしれません。
でも身体が力を抜くことを思い出せば、ラクになるはずです。
心のストレッチもありかもしれません。
思い切り泣く。
大きな声で叫ぶ。
大げさに笑ってみる。
スッキリして身体が緩んだ経験ありませんか?