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高齢者フットケアの目的③ 自分らしい生活をするため

湘南あしケア訪問サービス
介護予防セラピスト 中西です。

高齢者フットケアの目的①命をまもる
高齢者フットケアの目的②介護予防・転倒予防
ご参照下さい。

自分らしく生きるってなんだろう?

「自分らしい」って、よく聞く言葉ではありますが実際、どういうことなのでしょうか?
人はどんな時に怒り、どんな時に嬉しくなり、どんな時に楽しいのでしょうか?

例えば・・・

トイレに行きたいとは思わないのに、
「もうすぐお昼だから、トイレに行っておきましょうね!」と、
半ば強引に誘導されたら・・・

今日は、何だか横になっていたいのに、
「レクレーションが始まるから、行きましょうね!」なんて言われたら・・・

これって、自分らしく生きてるとは言えないかな・・・と思うのです。

きっと、「自分らしく生きる」って、スゴイことをする訳ではなくて、小さな自分の決断に沿って生活をすることなのではないかと思うのです。

祖母に教わった、自分らしく生きること

昨年、無くなった私の祖母は、90代半ばで転倒から骨折(大腿骨)で入院となりました。
家族は寝たきりを覚悟しました。

しかし、祖母は頑張ってリハビリをし、また自立歩行できるまでに回復をしたのです。
なぜ、祖母がそこまで頑張れたのか・・・

他人の世話にならずにトイレに行きたかったから。

入院するその日まで、自分でトイレに行っていました。
おそらく祖母の「自分らしさ」とは、トイレまで歩いて行き、人の手を借りずに用を足す事だったのだと思います。

これは祖母の「自分らしさ」です。
自分の意思で移動できるということは、自分を表現するためにとても重要なのです。

転倒予防は介護予防

転倒しなくても、小さな足のトラブルから歩行が困難になる事例は多々あります。
足爪の手入れが行き届かず皮膚にくい込み、痛みが出る方もいます。
高齢者に限らず、体重が掛かる足に痛みがあれば歩くことが苦痛になります。

その小さな足のトラブルがきっかっけで高齢者は歩かなくなり、やがて歩けなくなることに発展してしまうのです。
ですから、「自分らしく生きるため」にも、高齢者のフットケアは重要なのです。

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