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フットケアでは、どこを観察したらいい?

介護予防セラピスト中西です。

前回の記事 在宅介護のフットケア では
「観察」「保湿」「愛」の3つのポイントが大切なことをご説明しました。

フットケアを行う重要な要素に、観察があります。
定期的に「足」に注目をして観察をすることがフットケアの目的のひとつでもあるのです。

それはトラブルの早期発見のためでもあります。
認知症では痛みを感じにくくなり、痛みを訴えても細かい部位を説明することができなくなる方もいます。
「足」と訴えても爪が食い込んで痛むのか、足をくじいて痛むのか不明なこともあります。

では、具体的にどこに注目をするのでしょうか?

指と指の間を丁寧に、1箇所づつ確認してください。
指の間が、白くふやけていたり赤く切れていたら水虫の可能性があります。

外反母趾が進むと、指と指が重なりあってしまう方もいます。
この場合、指が広がらないので特に水虫になりやすいです。

また外反母趾では爪伸びると隣の指に当たってしまう場合もあります。
隣の指が爪の圧迫で傷になっていないかも、観察してください。

足全体を触ってみて、タコやウオノメができていないかも確認します。
急にできたタコやウオノメがあった場合は、靴のサイズや形も見直した方が良いでしょう。

足に触れれば、冷えの状態もチェックできます。
指先の色、足全体の色も観察の必要があります。

巻き爪の方の場合は、食い込みが強くなっていないか。
食い込んでいるところが傷になっていないか。
巻きの具合は前回と変化があるか。

膝下のスネ部分も観察してください。
乾燥が進むと、掻きむしり傷になっている方もいます。

そして最後に重要な観察ポイント。
浮腫の具合です。

急に浮腫が強くなった場合も注意が必要です。
あまりにも不自然な浮腫み方の場合は、医療機関の受診をしてください。

以上、基本的な観察注意点をまとめてみました。
介護スタッフは入浴時に、観察を取り入れてください。

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