湘南あしケア訪問サービス
介護予防セラピスト 中西薫 です。
平成28年度の厚生労働省 「国民生活基礎調査」の結果を調べていたところ興味深い内容がありました。
65歳以上の性別にみる介護が必要になった主な原因
リンク 内閣府 平成28年度高齢社会白書
要介護者等について、介護が必要になった主な原因についてみると、「脳血管疾患」が17.2%と最も多く、次いで、「認知症」16.4%、
「高齢による衰弱」13.9%、「関節疾患」11.0%となっている。
転倒・骨折は全体で12.2% 女性は15.4% 男性6.0%です。
女性は骨粗鬆症も多いと考えられることから、転倒から要介護になる率が高いと考えられます。
数字以上に転倒が怖いわけ
一度の転倒から骨折、入院、要介護とならないためにも転倒予防は必要です。
しかし、例えケガをしなくても「転倒」は高齢者にとって重大に事故と言えます。
「転倒後症候群」という言葉を聞いたことがありますか?
「転倒後症候群」とは、転倒した経験によって転倒することに恐怖をもち、動かなくなることをいいます。
動かなくなると筋力は落ち、ますます転倒の確率は高くなります。
一度、転倒した人はその後、転倒確率が高くなるとの研究結果も出ています。
動かなくなることで、動けなくなってしまい要介護が高くなってしまう・・・
まさに悪循環!負のスパイラルです!
骨折などのケガをして入院の事態になった時、入院のストレス、動かないことでの筋力の低下から歩けなくなり認知症を発症する方、認知症が進行する方もいます。
一度目の転倒、二度目の転倒を予防することが介護予防につながります。
転ばぬ前のフットケア
介護予防のためにも、転倒予防は重要です。
転倒予防をするためには、足もとの環境を整えることが大切です。
②足爪は正しく切り、巻き爪などのトラブルにならないように気をつける。
痛みがある場合は治療、ケアをする。
③靴は足に合ったものを選び、靴ひもをしっかり結び、足と靴を固定する。
④日頃から足の観察、お手入れをする。
健康のためのウォーキング、リハビリのための機能訓練も足の準備が整っていなければ効果がないばかりか、次のトラブルに発展してしまうこともあります。まずは転ばぬ前のフットケアで、足もと環境を整えましょう。