高齢者フットケアのコミュニケーション<言葉にする>

フットケアでのコミュニケーション
♦言葉(挨拶・会話など)
♦皮膚(保湿・マッサージ・爪切り)
♦香り(クリームなど)

前記事で、高齢者フットケアでの会話は、お客様を主人公にして語ってもらうことによって、脳への刺激になり、リハビリ効果が期待できるのでは?と私の考えをまとめさせて頂きました。

今回は2番目の「皮膚への刺激」について。

フットケアは必ず、お肌に触れるケアです。
爪切りの時もそうですが、その後の保湿やリラクゼーション目的のリフレクソロジーでも、お客様の肌に触れさせて頂きます。
実は「爪」は皮膚の分類になります。

「皮膚」は体を覆い、外部からのストレスから身を守ってくれています。

ですが、フットケアで皮膚に注目するのは「感覚器」としての役目です。

痛みや痒みのような不快な感覚は、何らかのトラブル発生の信号。

フットケア時も、観察をしながら痛みや痒みの症状が確認をしています。

不快な感覚と反対に「気持ち良い」「心地良い」と言った「快」の感覚もあります。

心地良い皮膚刺激は、安心につながる

幸せホルモン「オキシトシン」〜お客様から頂いているギフト

以前に投稿した記事です。

信頼関係ができている人とのスキンシップは、安心感があり「快」の感覚が広がります。

また触れ方によって、幸せホルモンと呼ばれている「オキシトシン」の分泌が増えることもリンク記事にありますので、ご参照ください。

つまり、皮膚からの「快」の刺激が、体に様々な良い影響があるというわけです。

爪のケア時の足の触れ方、足を動かす時、仕上げの保湿、全てがお客様は皮膚からの刺激になります。

触れ方、手の動き、手の温度、小さなことではありますが、大きな影響があるとすると、丁寧に施術をすることが大切です。

余談ですが、太宰治の作品に「皮膚と心」という短編小説があるのをご存知ですか?

先日、見つけて読んでみましたが、主人公が湿疹ができた時の心理描写がとてもリアルです。

特に女性は皮膚の状態と気持ちが密接なことが、よく分かります。

そう言えば化粧のノリが悪いだけで、何となく気分が上がらない経験がある女性は多いのではないでしょうか?

転倒防止センサーも皮膚にあり

私たちの体には目には見えませんが、「メカノレセプター」という、外部からの刺激を脳へ送信しているセンサーが点在しています。

特に足裏に集中して存在していることが証明をされています。

説明のリンク記事をご参照ください。

そもそもメカノレセプターとは・・・

巻き爪や、肥厚爪、ウオノメなどは「メカノレセプター」がきちんと作動しないことによるトラブルと、考えることもできます。

逆に巻き爪などの足のトラブルを、ケアすることで「メカノレセプター」をきちんと作動させることにつながることにもなります。

足のトラブルのケアを行うほか、足裏の柔軟性を高めることも効果があります。

丁寧に洗い、保湿するなどの日常のケアも大切です。

私たちは足爪ケアの後には必ず、足の保湿をしています。

短時間ではありますが、リラクッスをしてもらい、足裏の柔軟性も高めるように行なっています。

足首の柔軟性と、足裏のメカノレセプター

リンク記事をご参照ください。

その他に、足首を無理のない範囲で動かし、可動域を広げることもメカノレセプターの活性化に効果があります。

施術者が触れることの可能性を理解する

上記で説明をしたように、皮膚は非常に大きく、大切な感覚器と言えます。

体や心に与える影響も大きいことを施術者が理解することによって、さらに効果を高められるはずです。

オキシトシン分泌により期待できる効果

抗ストレス・抗体不安・抗炎症・鎮痛作用・血圧低下・血糖値低下
信頼・愛着・成長促進・その他

メカノレセプターが活性化により期待できる効果

転倒予防・嚥下機能向上・便秘改善・歯周病・血圧・睡眠障害
むくみ・変形爪・タコ(ウオノメ)・その他

おそらく、もっと多くあるはずです。

私たち、フットケア施術者は足のトラブルを改善する他、肌に触れることで様々な影響(効果)を、提供できる機会を頂いていると言えます。

その機会を最大限に活かせるように、「皮膚は最大の感覚器」であることを理解する必要があります。