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足の緊張と呼吸の関係

訪問フットケア
介護予防セラピスト中西です。

先日、肺炎で入院していた方のケアに入りました。
90代での入院は例え短期であっても、その後の体力やADLに影響が出ます。

T様は認知症はなく、明るい性格の女性です。
毎回、ケア中はお話に花が咲きます。

病み上がりということもあり、ケア最初は会話も少なく元気がありませんでした。
爪変形はほとんどないので、フットトリートメントに時間を長くとることができました。
浮腫が強いので触る程度の圧で、少しづつ足首の固さを取りながら動きを良くしていきます。

私の得意とする足首ストレッチの応用です。

足首・足関節ストレッチ①
足首・足関節ストレッチ②
足首・足関節ストレッチ③

GA329006

「気持ちいいな~」と、つぶやいていたのでお休みになるかな?
と思ったのですが、だんだん元気になってきました。
そして何かの会話でスイッチが入り、2人で声を上げて笑ってしまいました。

その直後に深呼吸をされ、「あ~息が吸える」とおっしゃいました。
なぜT様、息が吸える実感が出たのでしょうか?

足の緊張は頭の緊張とも繋がっています。
足首の動きに制限があれば、※メカノレセプター(足裏の感覚受容器)が上手く作動しません。
メカノレセプターが作動しなければ、正しい姿勢の保持もできなくなります。
それは例え歩かなくても同じです。

逆に歩くことが少なくなってしまったり、歩くことが無くなった方の方が影響が大きいかもしれないとも思っています。
なぜなら歩くことによって、足裏に刺激が与えられ、例え姿勢が悪くてもメカノレセプターは何とか作動するからです。
ですが歩くことが無くなった方では、メカノレセプターに刺激がなく脳に信号が送られないために姿勢の保持が難しくなると考えられます。
高齢者が座った姿勢を保持できずに、後傾してしまうのもメカノレセプターとの関係があるでしょう。

❊メカノレセプター説明記事
そもそもメカノレセプターとは・・・

T様、足首の可動域が広がったために横になった姿勢でも、姿勢に変化が出たのでしょう。
姿勢が保持できると、背中にある呼吸器筋群が働くようになります。
呼吸器筋軍群が働き出したので、笑いによって大きく息を吐くことができました。
その結果、息が吸えるようになったのです。

呼吸はまず「吐く」が始まりです。
吐かなければ「吸う」ことはできません。

姿勢の保持に関してはコチラの記事が一目瞭然です。
膝が伸びない高齢者、股関節ケアでこんなに変わります!

そして足首は心にも関係が深くあります。
足首ストレッチどこまでゆるむ?

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